マイオピン(小児近視治療)Q&A

マイオピン(小児近視治療)のよくあるご質問

Q1. どれくらいの期間、治療を継続したらよいのでしょうか?
A. 全ての方に効果があるわけではありません。
まずは2年間治療を継続していただき、効果をみる事が望ましいと考えます。
Q2. 点眼を途中で中止したらどうなりますか?
A. 海外のシンガポールでの研究結果では、2年間治療を継続した後、点眼を中止して経過観察をしています。結果は、濃度の高いアトロピンを点眼した群ほど、中止した後に近視が大きく進行するという結果となっています。
つまり濃度の高い群ほど、戻り(リバウンド)も大きくなる傾向にあります。0.01%の群は最も戻りが小さく、その面からも臨床的には推奨できる濃度であると考えられます。
Q3. 視力は回復しますか?
A. 基本的には近視が進まないようにする治療であり、視力を回復する治療ではありません。しかし、中には視力が回復する方もみえます。ただ、視力の回復効果が長期的に持続するかどうかに関しては未知であります。
基本的には近視の進行を防止し、視力が悪くならないようにするための治療とご理解ください。
Q4. 副作用はどんなことがありますか?
A. 点眼後7~8時間ぐらいまぶしさを感じたり、ぼやけることがありますが、必ず就寝前に点眼して頂ければ、翌日の生活には特に問題ありません。まれに結膜アレルギーが起こることがございますが、副作用がほぼ皆無の良好な近視抑制用点眼液と言われています。
Q5. 全身への影響はありますか?
A. 現在のところ報告されておりません。
Q6. 子供が12歳を過ぎているのですが、治療を受けることは可能ですか?
A. 可能です。現在までにされている報告は6~12歳を対象にしたものですので、臨床的なデータがありません。
しかし、12歳を超えても近視は進行しますし、低濃度アトロピン点眼は近視の進行を抑える可能性があります。治療を希望される場合には御相談ください。
Q7. 効果がない方もおられますか?
A. 残念なから、効果が出にくい場合もあることが報告されています。まず2年間は治療を継続して頂き、効果をみるというのが望ましいと考えています。
Q8. メガネやコンタクトレンズとの併用は可能ですか?
A. 可能です。コンタクトレンズは外した後に点眼して下さい。
Q9. 保険適用外なのはなぜですか?
A. 日本で認可されていない点眼薬であるからです。多くの大学病院で研究が進められていますが、保険診療の対象に至るまでの有効性を示すデータがまだ報告されていません。シンガポール国立大学の臨床試験では近視抑制効果が証明されています。

あくまでも近視が進まないようにするのが目的の治療です。この治療によって視力が回復するわけではありません。

マイオピンについて

マイオピンについては、下記のページよりご確認ください。

>小児の最新近視治療マイオピン

小児の最新近視治療マイオピン

副作用が少ない、低濃度のアトロピン(0.01%)点眼でも近視の進行抑制効果が60%程度あることが分かり、最近の研究は、最も近視進行抑制があるのはこの低濃度アトロピン点眼薬だとされています。

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